このレビューはネタバレを含みます
●「サックラー家は人殺しだ!」と『巨大資本の薬害に立ち向かう』『写真家ナン・ゴールディン』を描いたドキュメンタリー作品。
●『巨大資本に立ち向かう』部分がメインかと思って観に行ったが、時間配分的には『ナン・ゴールディンの半生』を描いた部分の方が多めだった。
●途中まで『パーソナルヒストリーにそんな時間を割かなくても…』って思ってたけど、最後に全部が纏まる感じ。
●ナン・ゴールディンは有名人ではあるけれど、個々人が集まって行動を起こして、巨大資本に立ち向かって、事態を大きく動かせた…っていうのは凄いコト。
●ドラッグや売春に手を染めてたナン・ゴールディン。正直、あまり好きになれない。
●『姉の自殺の原因が母にあった』『むしろ母の方に問題があった』っていうのはショッキング。
でも、それだってナンと精神科医の見解であって、両親の意見も聞いておかないとフェアじゃない気もする。『利益のためにじゃんじゃんオキシコンチンを処方する医師の診断だけを鵜呑みにする』のと変わらないかも知れない…。
多面的に物事を見るのは大事。