せっ

ボーンズ アンド オールのせっのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
3.8

人を食べる衝動を持ち親に見捨てられた少女と同じ衝動を持つ青年のロードムービー。

この作品に自分が何を期待したのかは定かでは無いけど、何か不満足間が残った。少なくともこの2人の若者にとってカニバリズム=断ち切れない家族とのしがらみ、のような感じで、その特異な衝動から孤独に生きざるを得なかった人達の葛藤と狂気みたいな話っぽくて、いやなんか違う!ってなった(笑)

あのキモおじさんの行動はずっと孤独に生きてきてやっと見つけた可愛い女の子だ!って気持ちはわかるけど、この題材でその普通な展開なんだーーって思っちゃった。普通にキモストーカーなだけやん、よだれのシーンめっちゃキモくてよかったけどこの映画でこだわるのそこで合ってる!?ってなった。

さらに人を食べてしまう衝動については、劇中既にしょうがないこととして話が進んでる感じがしたんよね。しょうがないじゃん食べたいんだもん!って言われても、普通の人だってそこそこ色んな我慢をして生きてるんよ?君たち、って思わざるを得なかった。

ただ、1番良かったシーンは遊園地で出会うイケメンを明らかに美味しそうと感じて狙ったリーのとこ。変なモナリザのシャツ着てたけど確かにあの人見た目も良いし、程よい肉付きで美味しそうに見えた。他のはなんか全部不味そうだったもんね(チョー失礼)。でもあんまり魅力的に描くと本当にそっちに傾倒する人も出てきちゃうから、そのバランスがうまかったかな。食べる行為のシーンはしっかり汚くグロテスクだったからね。
せっ

せっ