トールキン

ボーンズ アンド オールのトールキンのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
3.8
前半は眠たくなるくらいちょっと退屈に感じたけど後半からは段々と引き込まれていった。そしてラスト30分くらいはもう画面に釘づけになるくらいグッと感情持っていかれるくらい見入っていた。
ホラー、ラブストーリー、ヒューマンドラマ、色んな要素を含んでいてそれぞれの点において見応えある。

普通の人とは異なる、普通の生き方なんて出来ない、そんな孤独感の抱える人が同じような人と出会い、そして互いに惹かれあっていく。愛し合うということは誰にだって平等に与えられているし2人で共に生きることできっと世界は徐々に違って見えてくるはず。そんな濃厚なテーマに沿って強いメッセージ性を感じ取れて心に響くものがあった。
それから70〜80年代のレトロな作風がめちゃくちゃ好みだったしロードムービー感も相まってそんな世界観も良かった。

さらに、テイラー・ラッセルという女優を初めて知ったけど段々その可愛らしい魅力を感じ取れていった。
ティモシーはもはや言わずもがなと言うか存在感がずば抜けていてこの人がいるだけでオシャレな雰囲気になる。独特で奇抜なファッションが似合いすぎていてめちゃくちゃ絵になる。でもちゃんとしたズボン履こうよって何度も心の中で思った笑笑

最初にも書いたけどラストは本当に衝撃的だった。サリーがもう怖すぎる。それだけ彼も彼なりの悩みや問題を抱えているのも何となく理解できるけど人としてのヤバさが際立っている。
個人的にゾンビ映画とか好きなので耐性はあったけどラストは流石にちょっと引いた。胸くそ悪さはあったけど良い意味でモヤモヤが残る、映画としてのああいう終わり方は個人的には好きだった。
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