コーカサス

續・丹下左膳のコーカサスのレビュー・感想・評価

續・丹下左膳(1953年製作の映画)
4.0
片目片腕の凄腕剣士・丹下左膳。
そんな彼とお藤のツンデレぶりが最高に可愛かった山中貞雄監督の傑作『百万両の壺』とは正反対のマキノ雅弘監督版『続・丹下左膳』。
妖刀の魔力に取り憑かれ、呪われた人斬りマシンと化した左膳の姿が描かれる。
随所に見られるロングショット(遠写し)が素晴らしく効果的で、オープニングから狂気する左膳の殺陣シーンには圧倒された。
なお、大河内傳次郎は左膳と大岡越前守の二役を演じていて少し不思議な感じ。
マキノ版も秀作である事は間違いない。

114 2019