前作で皮肉として描かれた、成り行きで被っただけの悪のカリスマの仮面を、続編が自らの手で血みどろに掻きむしってひっぺがしに来た……! という感じで、わりと容赦のない、救いのない、後味わるーいやつでした。ホアキンは今回もとんでもねえ演技してて所々鳥肌立つくらいだったんだけど、今回の相方、ガガ様、さすがに歌はお上手だったけども、役どころとしては結局、ジョーカーという集団幻想にのせられた群衆の中で特に目立っただけの人、ジョーカートップヲタ、という感じのところに落ち着いてしまってもったいな! という感じ。ハーレイ・クインという美味しいキャラクターすら美味しく使わなかったの徹底してんな……いやしかし、今回のアーサーのお話をああ落とすには仕方ないのだ……とことん誰も救われねえな今作! 救わねえぞという強い決意を感じるわ。でも自分は嫌いじゃないす。救われな映画カテゴリに一作加わったね! という感じ。