このレビューはネタバレを含みます
ちゃんとつまんねぇ〜〜〜〜!
制作側が前作のカルト化を受けて冷水を浴びせる、解毒を目指してるみたいなのは伝え聞いてたけど本当にやりやがった。
それを既存IP、大ヒットの続編でやってもいいんですか?勝ち逃げしない誠実さだけは買います。
ウォシャウスキー姉妹のマトリックス:レザレクションズ的な罪滅ぼしとはまた違ってる。
フィンチャーがファイトクラブ2を作ったりしないありがたさを感じる。
前作が面白かったのってスコセッシ映画のイコノロジーをジョーカーという型で変奏してる部分にあったから、今回はマジで響くところがなかった。前作は面白いけど好きではない映画だったけど、今作は面白くもないし好きでもない。
より一層自分のことをジョーカーだと思い込んでるアーサー・フレックさん感が強かった。ジョーカーではなくジョーカー役(演:アーサー)。
ミュージカル映画にすることで際立つ虚妄。まったく気持ちが高まってない中で歌い出すのでミュージックビデオを見せられてる感じで面食らう。失敗、脱臼を志向してデザインされてるからその意図は成功してるんだけど見てる分には面白くないっすね〜〜!
この制作陣はミュージカル映画なんてリアルじゃないしくだらねぇと思ってそう。魔法を信じてなさそう。
暗闇で浮き上がる照明は面白かった。
レディーガガが歌うclose to youが聞けたのは嬉しかった。
ここ最近降板劇の悪質さでホアキンのことちょっと苦手なのでアーサー自体にも嫌悪感あってよかった(よかったのか?)
やたらに喫煙してたけど笑いの代打としてのダンスの次は笑いの代打としてリラックスの表れがタバコなのかな。
映画で教化した連中のために映画で再教育を志してらっしゃるみたいですが、貴重な休みにはるばる見に行ったわりにまったくエンターテインされない時間でしたね。