謎の化学物質を浴びてミュータントになった4匹のカメがカンフーで敵を倒すお馴染みのシリーズ。過去作を知らなくても、途中でタートルズ誕生秘話を説明してくれるから問題なし。
壁に描いたグラフティアートやノートの落書きが、そのまま動きだしたようなアニメーション表現がとても新鮮で楽しい。
製作や脚本で参加したセス・ローゲンはタートルズが亀のミュータントである以上に、“「ティーンエイジ」であること”を重要に考えたそう。十代ゆえの無謀さや、親への反抗、皆に認めらたいという願いに「その気持ちわかる」となった。
タートルズと戦うことになるハエのミュータント、スーパーフライもタートルズと同じような経験をしてミュータントになっているが、人類を滅ぼそうとするスーパーフライに対して、タートルズは人間を守りたいと考えるようになる。似たような運命あっても誰と出会うのか、どんな環境で生活するかで今後の生き方が変わるということなのだろう。
クライマックスでは種族を超えた連帯、軍隊ではなく街中の市井の人がタートルズと協力して戦うのに心が熱くなる。それと大切なのはフェイクニュースではなく真実の報道だということも感じた。
