サミー

湯道のサミーのレビュー・感想・評価

湯道(2023年製作の映画)
2.6
劇場公開時に鑑賞。


「作りと感想」
初めはダメなキャラクターたちや状況・環境が、壁に当たりながら成長していき、ラストにかけて良くなる、というパターンのもの・構成です。

中盤までは、はっきりいうと、鬱屈しています。
主人公の兄弟2人に、どうみても真剣さが足らない。
気持ちとしての重心はどうであれ、生活の基盤がそこになっているのであれば、もって真剣に取り組まないと。
それが製作陣の狙いであるのは理解出来るが、映像として上映時間に面白くないという意味や出来の悪いという意味のかったるさ、軽さやテンポの悪さが出てしまっています。
そこを映像として改良すると、より良くなるでしょう。
*起因しているのがキャラクターの描き方であるから、もしかしたら根本から練り直さないとならなくなるのかもしれませんけど。


ラストは、上手にまとめています。ラストでまとめたな、と。日本人が好む形にです。
日本式銭湯自体が、日本の文化に基づいた日本人の為のものであるから、それで構わないともいえるでしょう。
これに関しては、外国や外国の方に広める必要があるのかどうかは、わかりません。紹介はともかく。
もしかしたら存続のために変化をさせる必要もあるのかもしれませんけど、それも正しいことなのかはわかりません。
後の人たちが好むようにすれば良いでしょう。


同じ系列の映像ものとしては、
原田泰造さんか主演の「サ道」、松本穂香さん主演の「わたしは光をにぎっている」や中国映画の「こころの湯」が良いものです。
サミー

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