自分があるようで、ないようなちひろさん。不思議なキャラクターだった。何がしたいのか、はっきりとした目的は見えなかったけど、どんな人にも優しさと思いやりを持って接している姿は素敵だった。訳ありの登場人物たちは、みなちひろさんが好きになっていく。
「ぼくたちはみんな人間という名の箱に入った宇宙人なんだ。一人ひとりやって来た星はバラバラなんだから分かり合えないのが当然。そう考えた方が楽じゃない？」ってお客さんが言うあの話が好きだった。
オカジはいつか同じ星の人に会えますよね？って聞いてた。確かに同じ星の人であれば分かり合える。安心して一緒にいられると思う。だから、同じ星の人を探すのもいいと思う。見つけられたらラッキーだ。絶対に手放してはいけない。
でも、同じ星の人なんて滅多にいないし、全然違う星の人だから、惹かれるということもあると思う。分かり合えない。でも、お互いを尊重出来れば、一緒にいるのも悪くないんじゃないかな。
