『街の上で』『窓辺にて』で今泉力哉監督がかなり好きになったので新作の『ちひろさん』を観てみた。因みに今泉力哉監督は今作含めて3本しか観ていない。
原作漫画は未見だったが、映画鑑賞後に少し見てみた。この漫画の空気感と今泉力哉監督の作るドラマの空気感は確かにマッチしそうで、企画的にはめちゃくちゃ可能性を感じる組み合わせだと思う。でも残念ながらケミストリーは起きていない。少なくとも今泉力哉監督独特の絶妙の間合いがあるセリフ劇の面白さはなかった。
全般的に設定や演技など色々薄く感じてドラマに入れなかった。それでも焼きそば食べて泣くシーンは好きかな。
いい画もあるがめちゃくちゃビデオ的な画もあって心が奪われる事はなかった。最低限のNetflixクォリティーは担保されている感じ。日本のNetflixで撮られた(作られた)画がどれも似たように感じるのは自分だけ? これって作品をつくる映像作家にとっては致命的だと思われるがどうなんだろう?
ディズニーみたいに公開前試写で徹底リサーチ、観客満足を得るために結末まで変えるようにはなって欲しくないが…。でも観客の満足が得られる=金が入る ならいずれそうなるのだろうか? もうなってる?（笑）まるい映画しか残らなくなる時代がくるのかな…。
