Jun潤

スクロールのJun潤のレビュー・感想・評価

スクロール(2023年製作の映画)
3.0
2023.02.05

北村匠海×中川大志×松岡茉優×古川琴音。
かつての友人の死を端に発する、4人の若い男女の物語。
死というのは老若男女関わらず突然起こり得るもので、生きている人にとっても大きな影響を与える。
キャスト的には年代がドンピシャということと、好きなキャストばかりということもあって、期待値はかなり高め。

中学時代の同級生・森を自殺で突然亡くした「僕」とユースケ。
職場でのパワハラに悩む「僕」と、救えたかもしれない森の死をニュースに仕上げなければならないユースケの日常は変わってゆく。
彼らに呼応するように、「僕」のSNSにわずかながらも救われる「私」と、“幸せ”になるためにユースケとの結婚を焦る菜穂にも変化が訪れる。
どうにもならない「社会」と、どうにかなる「僕」たちの人生の話。

うーん、、。
まず、暗転と場面転換多すぎない??
そこが一番気になったのと、セリフ、というよりこの場合は登場人物たちの言葉数ですかね、が少なすぎて、序盤から流れも緩やかだし音も静かだったからか、睡魔に負けてしまったのは果たして僕のせいなのか。
その辺の事情もあり、もしかしたら見逃していて不適切なレビューになるかもしれないことをご了承のほど、、。

話の全体としては、上述の通り暗転と場面転換が多かったことに加え、チャプターに別れていた割に副題の人物にフィーチャーしていなかったことが気になりました。
一応登場人物それぞれにチャプターが割かれてはいましたが、描写に偏りがあるなどの変な仕上がり具合。
あとは森という存在を起点に、いくらでもリンクできそうなキャラ相関が、そこまで活かされていなかった印象です。

んまー予告的にも本編的にもエンタメ系というよりはメッセージ性のある作品な気がしますが、その辺も終盤の描写が散らかったり中途半端だったりして、本当に伝えたいものが薄ぼんやりしていた印象。

実績・実力・将来性を兼ね備えた俳優陣を揃えていただけに残念な映画になってしまったことが悔やまれますわ……。
Jun潤

Jun潤