“最後に、罪を裁くものは、誰か――。”
2012年発足から10周年を突破した人気シリーズ「PSYCHO-PASS」の劇場版第二弾。スピンオフとシリーズ3期の間に起こった<空白期間>、常守朱と狡噛慎也の共同前線が描かれる。次々と明かされていく衝撃的な展開など、3期に繋がっていく要素を最高密度でぶつけたのは1期から続投の塩谷直義監督(ジョジョの荒木飛呂彦さんばりにPSYCHO-PASS一直線!)。
外国船舶で発生した大量殺人の捜査権を外務省に委ねられた公安局一係。公安局統括監視官となった常守朱はその事件が外務省行動課が長きに渡って追跡していたピースブレイカーなる組織との関連を知らされる。だが、それだけではなかった。元一係の逃亡犯で朱に大きな影響を与えた刑事・狡嚙慎也が行動課の刑事として一係に現れたのだ――。
今明かされる壮絶にして痛切な<ミッシング・リンク>――。
3期における常守朱の謎もついに明らかに――!
……こちらの予想を遥かに超える衝撃作でしたね。3期で朱に何かが起こっていたってことは分かったし、しかもそれがなかなかに目を疑うことですし……しかも3期で一体どうして「あの人」がいないのか……その謎も何となく“もしかして……”って思いました。
でも実際映像で見たら、それどころのもんじゃあない。
久しぶりに「PSYCHO-PASS」が牙を向けてきましたね。
何言ってもネタバレになりそうだから言えないが、とにかく心の準備だけはしておいた方が良い。朱同様信じたくない、とある人物の最期(ここはホント時間差で事実がのしかかりました)、10年の時を経ての朱の「〇〇」と「〇〇行為」……虚淵さんからバトンを継いだ冲方丁さんの持ち味(2期や「(蒼穹の)ファフナー」で見せていたじっくり積んでのメンタル攻撃)が完全にPSYCHO-PASSって世界と見事に調和して、
「マジっすか、PROVIDENCE(或いは「朱さん」)……」
って心境になりました。
1期以来に興奮した古典や書物の引用パート(やっぱり深見真さんのチョイスはメチャクチャ読みたくなる)、濃厚凝縮されまくってるギノさんと美佳ちゃんパート(ショットガン型ドミネーターの場面の時の宜霜(あるいは宜美)たるや!)……ホント見所たっぷりですし、パズルのピースがどれもスゴい(3期の人たち出てきた時にメチャクチャ鳥肌立ちまくり)!! ただこうしてレビューを書いてる今でもショックが抜けていない。だってさ……あの人が……ああなっちゃうとか、キッツいじゃん(1期16話案件が三回来たと思ってください)……。
こんなん観たら、シリーズ3期がまた観たくなっちゃうし、劇場に何回でも足を通っちまいますよ……そんぐらいに凄かった。またもや最高更新です!
観に行くなら心からなるべく早めがオススメです(時間経つとあちらこちらでネタバレが出ちゃうから)! 配布される特典も本編終了後に観ましょう(どえらいサプライズがあるから)!!