モリアーチー

フォールガイのモリアーチーのレビュー・感想・評価

フォールガイ(2024年製作の映画)
3.5
Amazonプライム・ビデオの吹替版で観ました。おバカ映画ではありますけど、豪華な出演陣や映画の楽屋落ちを楽しめて、思っていたよりもかなり面白かったです。2024年公開のアメリカ映画ですが、元々はリー・メージャーズが主演した1980年代のテレビドラマがオリジナルとのことです。

主人公はスタントマンのコルト・シーバースです。彼はアクション・スターのトム・ライダー(笑)のダブルでしたが、落下事故で大怪我してしまい、映画界から離れます。コルトをライアン・ゴズリングが軽妙に演じています。

一年半経ってからコルトはプロデューサーのゲイルから現場に戻れと言われます。カメラ助手だったコルトの元カノのジョディがオーストラリアで初監督作品を撮っているから元カレのコルトに是非来てほしいと言うのです。

最初から明らかに怪しいゲイルの要請なのですが、コルトは元カノを助けたいと飛びつきます。ジョディを超売れっ子のエミリー・ブラントが演じています。

オーストラリアに着いたコルトはゲイルから主役のトムが失踪したので探してほしいと頼まれます。ここから元カノを助けたいコルトの現実世界での冒険が始まります。

ジョディが撮る映画がどう考えても駄作にしかならないようなSF超大作『メタルストーム』というのが笑えます。なぜか主役はカーボーイ風、戦士の衣装はヘビメタ風、銃はギター型、カーアクション用のクルマもチープなデザインです。

スタントマンがコルトだと判ったジョディが自分を捨てた元カレに対してスタントのアゲインを繰り返してお仕置きするのが愉快です。

スタントマンの映画ですが、当然トムのダブルとしてコルトがやるスタントシーンにはライアン・ゴズリングのスタントマンがいるので、メタ映画としての側面もあってエンドクレジットでその映像が流れるのも楽しいです。
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