モリアーチー

MEG ザ・モンスターのモリアーチーのレビュー・感想・評価

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)
3.0
CSのmovie+で土曜の朝に放映していたので、ついつい最後まで観てしまいました。以前一度観たのですが、印象に残らなかった映画です。

監督はディズニー映画でお馴染みのジョン・タートルトープですが、この映画は米中合作のワーナー映画です。ディズニー映画でも良かった気がします。

2018年という、まだ新型コロナの影もなく、既にレジェンダリーは大連万達の傘下となってハリウッドへの中国資本の進出が本格化していた頃ですからこの映画もジェイソン・ステーサムとリー・ビンビンという米中のベテラン俳優が共演して中国でロケもして作られています。

特にジェイソン・ステーサムは正義の味方で超人的な活躍をしますが、抑制的な良い演技でした。リー・ビンビンは実年齢より一回り若く見える美しさです。

お話はシンプルです。マリアナ海溝の調査をするラボの潜水艇が何者かに襲われ、救出のためにベテランダイバーのテイラーが呼ばれます。そして救出の過程で襲撃してきたのは古代のサメであるメガロドンだったことがわかります。

浮上する救助艇を追ってメガロドンは深海から海面近くへと昇ってきてしまいます。さあ困ったとなりますが、ラボのオーナーはチャンスとばかりにメガロドン捕獲にラボの使命を変えてしまい、後半はラボ総出で巨大なサメ狩りが展開されます。

当然相手は超巨大なサメなので、無謀にも立ち向かうラボのメンバーは一人また一人とメガロドンに殺されてしまいます。

ストーリーにも会話にも難しいものはなく、内容はよく理解はできるのですが、とにかく見せ場を作ろうとして登場人物達があまりにも無謀で愚かに見えるような行動をしたり、サメとの闘いに無理やり感があったり、せっかく海南島でモブシーンのロケをしているのにメガロドンの巨大さや客達の恐怖が全然伝わってこなかったりと、残念なことこの上ありません。

もちろんシャークネードみたいに見れば見るだけバカになると思わされるようなサメ映画ではなく、かなりちゃんとした出来の安心して観られる映画です。コージーなファミリー向けモンスター映画と思って楽しむのが正解だと思いました。
モリアーチー

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