Fredisius

トゥモロー・モーニングのFredisiusのレビュー・感想・評価

トゥモロー・モーニング(2022年製作の映画)
3.2
母がミュージカル映画をミニシアターでやっているから見てみたいと言ってきて、いざ内容を確認したら、主演がラミンとミサマンサ!!

これは絶対歌最高なやつじゃん!!

とそこまで内容期待せずに、母と行ったのですが……


映像作りが残念すぎる😂😂😂

主演2人の歌と芝居は、そりゃオペラ座のファントムあるいはレミゼのジャン・バルジャン、アナ雪で活躍もし、レミゼでエポニーヌを演じ切る実力者なので最高でした。

曲もジョナサンラーソン意識しすぎ?とちょくちょく感じるスタイルでしたが悪くはなく、愛を伝えようといった内容のエンドロールにも流れていた曲は個人的にもいい曲だなと思いました。

だがしかし!!

映像の撮り方が本当に下手すぎる!!
素人が手持ちカメラで静止して何も考えずに役者の顔だけ写してる???とでも突っ込みたくような動きのない絵。

そういう撮り方を否定するのでは無いのですが、レントを意識したような曲のオンパレードで、ただ静かなヒューマンドラマを見せられているような絵が飛び込んでくるのはあまりに違和感でした。

2人が歌に感情を載せて思いっきり歌っているのに、実際に入ってくる2人の芝居はとても静かだったりして、歌の別撮りが完全に悪い方向に働いてた……これならレミゼの映画版みたいに歌も直撮りにした方が良かったやろ……という感じです。
ダンスシーンもきちんと歌える踊れる人を使っているのに謎の画面の分割など撮り方わかって無さすぎる……と素人目でもわかるレベルです。
これをミュージカル映画、エンターテインメントとはうたって欲しくないですね……。

照明が意味をなしてなくて主演2人の顔が暗すぎるシーンも多々。
歌に合わないカメラ視点の切り替わりが激しく疲れることもしばしば……言い出せばとり方に関してキリがないですね……低予算といえどもう少し撮り方どうにかできたやろ……と色々考えてしまって素直に集中できなかったです。

現在と未来が歌ごとではなく、1曲の中でガンガン切り替わるので、ミュージカル慣れしてる人はなおさら混乱するかもしれない。映画でそういう複雑な作りのものを見慣れてる人はまだ理解出来るかもしれないけれど、絵的にも分かりづらいし、歌で分からないのであれば、絵でもう少し分かりやすく演出する工夫をして欲しかったです。

ラミンとサマンサ目当てで見に行くのにはいいかなという感じですが、話の展開も普通なので、単純に映画の内容を楽しみたい、ミュージカル映画を堪能したいという人にはおすすめしません😂

これは舞台があるなら、絶対舞台で見た方がいいです。

曲はいいのに本当にもったいない。
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