サンタを信じる良い子に夢を与える、これは良いクリスマスムービー。
とはいえ子供には観せられないが……。
悪い大人たちから心優しい少女を守るためにサンタが戦う映画。そういうと王道クリスマスムービーのようだが、蓋を開けてみればなかなかどうして、ダイ・ハード並み巻き込まれ体質の飲んだくれサンタが、ボロボロになりながら悪漢たちを文字通り粉微塵に屠りまくり、コメディ補正のなくなったホーム・アローンを少女がやるという、タイトル通りバイオレントな作品だった。
この悪漢たちのヤラレぶりがゴアゴアで堪らない。またヤラレ描写の豊富なこと豊富なこと……。個人的に感心したのが、サンタのトンネル通過魔法を使ったラストのフィニッシュ技。まぁ見るも無惨なことになっていたが、これを考えた制作陣には拍手を贈りたい。
過程はどうあれ、大人たちがサンタを信じる心を取り戻し、奇跡を起こすシーンは素直に感動したものだが、流石にあの内容でハートウォーミングなクリスマス映画風な終わり方をしたのには笑ってしまった。
あの人体破壊描写のオンパレードでファミリー向けは流石に無理だろう……。
とはいえ、気持ちの良い映画だった。
