“世の中の裏っつーか、ドブさらいみたいなもんだな。”
»街の喫茶店を事務所代わりにしがない探偵業を営む男は、顔なじみのヤクザの幹部から中国系マフィアの関与が疑われる事件の調査を依頼される…と同時に、両親がフィリピンに強制送還させられた過去を持つ女性から、失踪した親友のクルド人女性の捜索も依頼される。
はい、あのスリムなイケオジ俳優の北村有起哉が昭和的なハードボイルド探偵を演じる…って、あの松田優作を意識させつつも似て非なる探偵ぶりながらも、きっちりとニンマリさせてもらいました。
そう、多国籍で無国籍になりつつあるこの国のエピソードを落とし込みつつ…あえて洗練されてない、懐かしくも地に足が着いた演出を魅せる。
うん、何たって裏の抗争絡みの世界で銃弾が飛ばないんだから、つまらなく感じるかもだが…つまる人につまる訳で、それでいいっす。
で、“じゃっ、またな。” なので、続編もよろしくです。
なお、俳優陣では、北村有起哉…持ち味全開で見事にハマってくれてます。
武イリヤ…いい仕事してました。
さらには、松角洋平を筆頭に、麿赤兒に川瀬陽太に青木柚らが良きサポートで…いい味を出してた髙石あかりはもっと見たかったけど。