ゆうぞう

パリタクシーのゆうぞうのネタバレレビュー・内容・結末

パリタクシー(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

金無し休みなし免停寸前のタクシードライバーと92歳のマダムとの心の交流を描く映画だけど
観ていて不快感はまったくないし悪い映画ではない、むしろ好きかも。
隣の席のお兄さんはグスグス鼻を鳴らしてたしね

ただね、ああいう展開でなく
お互いに悪態をつきあいながらもそれでも心と心が結び合うって終わり方でも良かったかも。
もう少しドライでシニカルな笑いに包まれた作品かと思いきや、ウエットな方に話をもっていくんだもの。
好きだけど大好きになれないのはそういうとこなのか?

あるお気に入りの脚本家は登場人物を作品内で死なせる手法は死が物語のメインになり好みではないと言ってたけど、この映画が描きたいのはそこじゃないと思うんだ

短期間の話なのにマダムの死によってタクシードライバーの人生が好転するって展開もイージーすぎるし

それにマダムの過去描写は必要なのかな?
舞台劇みたいに二人の会話の中からマダムの歩んできた道を観客に想像させ膨らませてほしかったな。

そうは言いつつ嫌いにはなれない映画。
甘く切ないメロディを奏でるトランペットのテーマ曲は良かったな
ゆうぞう

ゆうぞう