このレビューはネタバレを含みます
レイトショーであまり見たい作品がなく、時間で選んだ映画だったのに、大当たりを引いたような感じです。
予告編も見た記憶が無いし、まったく予備知識無しで見ました。
結論から言うと2023年、Blue Giantが無ければ、ここまでで一番の映画だった可能性が高いです。良い映画でした。
パリの端から端まで、長時間のタクシー乗車の中で、思い出話が繰り広げられるというほのぼのとした内容を想像してましたが、想像を遥かに超えた重い内容でした。
良くも悪くも波乱万丈な人生を歩んだきた92歳の女性。
道中、思い出の場所に寄りながら、その思い出が描かれていきます。
なんと言っても、シャルルの嘆きに心打たれました。
いや、泣くでしょこんな演技。本当に素晴らしかった。
映画としてはB級っぽさもあり、ツッコミどころも無いとは言えない。
ラストもああいう展開も予想できた。でも、大きな感動を得たのは間違いないし、なんと言ってもラストのダンスシーンは、妖艶で美しかったです。
まったく期待してなかったのに、良い映画に出会えたことを幸せに思います。サブスクに出たらまた見たい。
