このレビューはネタバレを含みます
題材は良いのに、最後は少し船を漕いでしまった。
海兵隊訓練所に入学したゲイの主人公は同級生や教官からのいじめに合うが、徐々に打ち解けていく。一見、性的少数者を受け入れる余地がなさそうな海兵隊は『ゲイを全て排除したら成り立たない』故に（個々人レベルの偏見はあるが、組織としては）実はゲイに寛容。一方で唯一の母親には受け入れられないのは悲しい。
題材的にもっと暴力的な描写があると覚悟していたが、そこまでショッキングではなかった。海兵隊訓練所と言えばフルメタル・ジャケットの前半パートを連想したが、あのようなカタストロフィには至らず、爽やかながら何処か寂しげなラストシーンだった。
とはいえあのいじめ教官は罪を償わずにあのままで良いのだろうか。実話ベースなので大きな脚色は出来ないにしろ。。。
