Taiga

アバター:ジェームズ・キャメロン3DリマスターのTaigaのレビュー・感想・評価

4.4
十数年越しの劇場鑑賞のチャンスを与えてくれた製作陣に感謝の意を噛み締めながら、MX4Dの座席に揺られて来ました。

ストーリー本質は様々な社会問題を提起しているものの、表層的には「先住民と侵略者の二項対立」という単純明快なもの。

物語の設定世界観も凝った作りでありながら、複雑さをあまり感じさせないものであった。
それ故、観客は難解な設定や固有名詞を整理しようと頭パンク気味にならず、惑星パンドラの大自然やそこに住まう動植物を描いた映像美によりフォーカス出来るような造りになっているのがありがたい。
より深く異世界に没入出来るので、新しいSFを観る度、頭抱えてた私の様な者への優しさを感じる。

その他様々なSFのオマージュ。
エイリアンたちを駆逐せんと奔走していたシガニーウィーバーが、本作では異星の文化保全の為に奔走する科学者を演じていたのは奇妙な縁を感じる。

MX4Dはまだまだ及第点、アトラクションとしては良いけど。
プシュ!っていうエアの音がデカいし、不自然な挙動でお尻ポコポコ叩かれるし。
より世界観に没入したい人はIMAX3Dとかで観るのをオススメしますね。
Taiga

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