ラピュタん

ウェルカム トゥ ダリのラピュタんのレビュー・感想・評価

ウェルカム トゥ ダリ(2022年製作の映画)
4.2
ベン・キングスレイ氏のダリは凄まじい存在感に満ち満ちていた


シュルレアリスムの巨匠ダリは、わたしの学童期からの英雄であった

一度見たら忘れることができない衝撃…

人間ダリの衝撃的かつ不可思議な魅力を、若い画商の卵の視点から描く本作はまた、彼の生涯のミューズであるガラ夫人との絆に焦点が当てられている

ダリとは?が第1のミステリー

本作ではけっして魅力的とは思えない我儘で強欲な晩年のガラが描かれており(イメージには忠実💦)強烈な個性を発揮している

ダリはなぜ彼女を崇めているのか?
それが第2のミステリー


謎の答えは、奇天烈で深遠な孤高の芸術の謎を解く鍵🗝️なのではないか?
もちろんそんなことはダリの作品とは本質的には関係ないのである、が、個人的にと〜っても興味がある「長いあいだ感じてきた謎」あるいは「昔から抱いていたけれど孵化しない🥚」であった

🦆🥚🦆🥚🦆🥚🦆🥚🦆🥚🦆🥚

主演のベン氏は、本作のExプロデューサー
熱の入れ方が半端じゃない❕

作品そのものは描写されませんが、ダリとは?ガラは彼にとって何故不可欠であったのかに関心がある人には、必見の、驚愕の🫨、
静かな興奮の湧き立つ作品なのではないだろうか


海を渡る風に向かい
倒れぬように抗って
杖を指揮棒のように
不器用な鳥のように
呼吸を忘れぬように
虚無から世界を紡ぐ


ラストシーン
最後にみせる
青年の面影は
何かに似てる
その残影には
ダリが描いた
ポルトリガト
の聖母の双眸   ⚪️ ⚪️
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