偶然の産物で経営不振を挽回する肉屋のブラックコメディ。
昔よく似た話の日本の漫画を読んだことがあるが、フランスで実際に起きたヴィーガンによる精肉店襲撃事件を元に動物愛護と連続殺人と食品偽装を絡めたシナリオがよく出来ていてグロいシーンもあるけど面白かった。
途中で挟み込まれる “殺人事件ファイル” や“アニマルプラネット” 的なテレビ番組が次のヒントになる構成も上手く、友達に対する劣等感や夫を “その気” にさせる妻の色仕掛け策など動機付けも絶妙。ちょっとした台詞もシニカルで笑える。
それがエスカレートして夫婦仲が良くなって行くんだから良いのか悪いのか、ただただ可笑しい。
霜降り肉の条件は太っていること、ストレスは肉質を悪くする・・・だってさ(笑)
食通の愛犬ぺペールの名演も見所。
成るべくして治まる、当然だな(笑)
監督 ファブリス・エブエ
キャスト
マリナ・フォイス
ファブリス・エブエ
ジャン=フランソワ・ケイレイ
リサ・ド・クート・テイシェイラ
ヴィルジニー・ホック
ステファン・スー・モンゴ
コレット・ソドエズ
トム・ペジエ