天窓の部屋を抜け出す母子の絆物語。
前半と後半の2本立てのような作りに唸った。
如何にして部屋を出るのかだけでもかなりの緊迫感があり、警察官の機転に救われたと思いきやそれは序章に過ぎず、その後の話が重く深く胸をえぐってきて辛かった。
辛い分ジャックの母への想いが沁みてきて感動した。
部屋にお別れを告げる・・・
私達でも引越しで部屋を出る時に何とも言えない感慨深さを感じるものだが、この母子にとっての部屋は2度と住みたくないけど、ある意味HOMEだったのではないかと思う。
そこにきちんとケジメをつけた2人はさらに成長してその先の人生を歩いて行けるんじゃないかな。
ラストの後ろ姿がそう見えた。
本音でぶつかり合った母と子の絆は強し。
お腹にズンと来る佳作。
良かった。
監督 レニー・アブラハムソン
キャスト
ブリー・ラーソン
ジェイコブ・トレンブレイ
ジョーン・アレン
ショーン・ブリジャース
ウィリアム・H・メイシー