十一

ヴィーガンズ・ハムの十一のレビュー・感想・評価

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)
3.5
偏見と偏食のアナロジー。それがなんであれ、主義者という立場の危険性を痛烈な皮肉を投げつける。ヴィーガンという考え方そのものへの嘲笑ではなく、ヴィーガンを隠れ蓑にした差別意識を炙り出す構造になっている。キャッチーで刺激的な表層部分の描写を笑っていると、自身の差別意識と直面することになる。パージの一作目と同程度には、社会派ブラックコメディ。とはいえ、趣味が悪い作品であるのは間違いないので、人に勧めるものではない。
十一

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