関東大震災直後に混乱の中で起こったある虐殺事件を映画化。
根深い差別意識と恐怖心の中で起きた集団ヒステリー。お国のための大きな物語、自分たちを守るための大義、小さな村の正義。
「鮮人だったら殺してええんか！」で、それまで正義の側に見えた人までもが剥がれていく様子。多層に覆われていた「正義」が剥がれていく様子にやられ、どうしても納得できない大きな悲劇に怒りえぐられる。
事件の周辺で起きる狭い村の男女、親子のあれこれが深みを持たせてて良い。
それにしても木竜麻生は声の揺れで感情を表現できるすごい女優だわ。そして俺たちのでっくんこと東出昌大のあまりに美しい姿と存在感。演技も巧くなりすぎてもうでっくんて呼べない
