これは、低評価をつけられない映画
100年を節目に最近作られた作品だったのも知らず、比較的新しいなあとか思って観てた。
キャストでいうとコムアイ、水道橋博士、ピエール瀧と東出昌大に驚き。
東出は作品でも女関係にだらしがない！って…思ってしまうのは仕方がないこと。コムアイは薄化粧だと幸薄い美人なのか。ピエール瀧はやっぱり日本映画界に必要な人材やよ。おまえ、、水道橋博士か！！！
それはさておき
概要を知っていた程度の福田村事件を、この時代に映画化していただきありがとうございました。
この問題がまるっきり現代のSNSと同じ構造で、姿かたちは変わってもふと現れる人間の性はかくも恐ろしい。こんなことが大小あれど繰り返されている事実が残念でならない。
この映画を観て 己の身の振り方を顧みられる人は、そもそもこの映画に辿り着かないかもな、と思うと遣る瀬無いですね。お優しい日本人達みんなに観て欲しい。
朝鮮人が復讐してくると恐怖を覚えるほど、彼らに対して酷い扱いをしていると自覚ができている日本人。因果応報って…知ってるよね？？
黒人を見下す白人も、アジア人を見下す黒人も、アジア女を見下すアジアの男たちもみんなが観るべきか。人間はナチュラルに人間を見下しすぎだな。
作品に新聞記者の動きを挟んだのがとてもよかった。
あなた方は罪を償わねばならない、話を伝えることがそれにあたるのです、と厳しいけれど本質をついた言葉
それを聞き、書き出し、出版し、世に知らしめることが己の罪の償いだと
この作品はこの言葉に尽きる。
凄惨な史実にもかかわらず、奮闘した先人も居たこと（この部分は創作なのかもしれないけど）が、作品の唯一の救いで希望でした。殺された部落の10人と6000人の朝鮮人の生命とともに、日本人が侵した罪として、繰り返してはならない過ちとして知るべき。
朝鮮人だったら殺してええんか。
