ゆ

機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのゆのネタバレレビュー・内容・結末

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

「思い出補正」もあると思うけどめちゃくちゃ良かった…
映像も音もすごく良くて
特に映像に関してはあの頃のバリったロボ表現に3Dの繊細な動きや劇場スケールの戦闘シーンが合わさっていて
懐かしくもあり新鮮でもありで劇場で見る価値めちゃくちゃ感じた
特に戦艦での戦闘シーンってでかい画面じゃないとなかなかウオー!!!となるの難しいので 映画サイズ良いね~!!となった
曲は完全にあの頃全部りって感じで当時からのファンめちゃくちゃ嬉しいだろうな~!!!と嬉しくなった
私はあんまり詳しくないんだけど 色々小ネタも仕込まれてるみたいでお祭りアニメとしても楽しい作品なんだろうな

話の印象としては愛!!!!て感じで
間にクロスアンジュを挟んだ影響をかなり感じた(?)
生命力の強さを感じて…
生にしがみつき意志を持って自分の人生を生きる強さ…
それが人間の強さ…存在する意味…

SEEDそもそもそうだが 壮大な痴話喧嘩というか
恋愛事情がめっちゃ絡んでくるのもSEEDだな~という感じで良かった
ルナマリアとアグネスめっちゃ良い~ 平和とかそんなんより自分がどうしたいかでぶつかり合ってるの良い
平和、地球、宇宙、といった壮大なテーマと等身大の愛や恋が同等のスケール感で並べられていた点にハロプロと通じるものを感じた(?)

良い意味でキラとラクスが等身大の人間って感じになっていて(トークショーでも言われれたけどアニメシリーズではちょっと浮世離れした印象だった)ラクスがキラのことで少し判断鈍ったり意志を優先して前線に出たりするシーンが惚れた弱みやね~て感じで良かった 「ラクス様」の立場でもそれを優先できるの凄く良い ラクスの考える平和の根底には愛があるのでキラのもとに行くという行動はむしろ信念を貫いたともいえる
なんかもう夫婦って感じやんな 私キラのことずっとOSカチャカチャ書き換えてた頃の学生のままの気持ちで見てたのでちょっとショックだった・・・

途中NTR疑惑で落ち込んでるキラのシーン 特にディスティニーのキラはずっと強い存在でいる必要があったので
ここで元々のメンタルの弱さというか繊細さというか控えめな感じが出ているのが 逆に今周囲に弱さを見せられる環境になってるんだ…と感じて泣けた
逆にアスランって図太いんよなメンタルが 立場はフラフラしていたが 確固たる「自分」があったためにフラフラできていたというか…「違うな?」と思ったら即離れられるくらい判断が早くて……
キラのことマジレスど正面で殴れるのアスランしかおらんので良かった

アスランのスペックの高さも存分に出ていて良かったね
キラ殴ってるときも本気のフォームだし
一人ファウンデーションの情報探ってるのもマジで良い情報持ってきてるし
どんな機体でも十分に戦えて もっと早よ来いや!!!と思ったシーンは何度もあったけど 最終的に間に合ってるので良いとこ持っていきやがって…て感じで‥
エッチな妄想で翻弄するシーンはオモロになってしまってるけども
敵が意識に入り込むような妙な攻撃かけてくることや出自や育ちの影響で性に疎いであろうことなどを加味したうえで一番効きそうな方法とったんだろうなという感じがする
カガリ好きすぎなのも真実だと思いますが
全然正々堂々とかじゃなくて目的のため最短ルートを取るしたたかな戦い方するの好きだ

みんな言ってるけどシンも元々の気質が出ていて良かったね~
私はアニメシリーズからシンええやん(変に隠したりせず思ってることちゃんと言う人が好きで一番子どもの素直な感情が出ていて好印象だった)と思ってたんだけど当時あんま評判良かったイメージがないので 令和にかわい~て言われてるの見かけて良かったね~となった
シンも軍人なので組織で使われて輝くタイプだよね キラさんに懐いててかわいかった(でもよくアニメシリーズであんなんやってよくここまで良好な(?)関係になれてるよな…すごいわ……)

敵チームに関しては悲しかったな
トークショーで下野さんも言ってたけど教育が悪いというか
ほんまにこんなことになる前に一発殴られとけば良かったんよな
最初から道が用意されるということは自分の意志で選択する必要も誰かとぶつかる必要も無いってことで
楽ではあるのかもしれないけど ちょっと道からずれてしまったときにどうすればいいのかわからなくなってしまう
イングリットさん以外はちゃんと(?)自分の決められた道に納得して動いていた印象だったので(「適性がある」と判断されているのでだいたいはそうなるのかも)そもそも素直な子たちだったんだろうなという感じがするので 育った環境が違ったら全然違ったんだろうな 悲しいね~
シュラとか良いキャラだし仲良くなれそうだもんな

戦ってるときの姿はそれぞれの生き方を表していると思うんだけど
キラとラクス、オルフェとイングリッドはどちらも1つの機体に2人乗っていて
でも戦い方で明確な差がついていて やっぱ悲しかった
キラ&ラクスは2人で協力し合っていたけど オルフェ機の方は操作してるのイングリッドでオルフェは指示してるだけらしい?ね
そんなん勝てるわけないよな……
ラクスが360度バリア(どうなってるんあれ…)張ってくれるのも愛すぎて正直泣けた
ラクスはずっとキラを戦場に送り出していて 作品的にもそうするしかないんだが 戦いたくないって泣いてる姿も見てきているのに… なので一緒に戦うことができて そばで守ることができて 言い方あれだけど一緒に手を汚すというか キラの持っている罪を一緒に背負うというか そういう存在になっていることがどれだけキラを救っているのか…涙……

シンとルナマリアはそれぞれ個々の機体で一緒に戦っていて
途中パワー分けっこしてるとこ暗喩で良かった
アスランとカガリはリモートで共闘していて 最後も違う機体で石と指輪見せあっこしてるの今は違う道だけど心は一つ…みたいなん感じて良かった
マリューさんとムウは同じ組織で大人として違う仕事を全うしていてでも愛し合っている感じが出ていて良かった
これは別にカップルではないけどイザークとディアッカもめっちゃよかったね
イザークって軍人にしては情厚すぎだろ?!と思っているので ディアッカがいてくれているおかげでバランスが取れているというか ディアッカの方が戦場においては冷静な印象があるので それに助けられた場面めっちゃあるんだろうなと感じた

最終的にラクス様からのお言葉で〆だったんだけど
そのお言葉が「どんな小さなことでも話すからあなたも話して」なのす~ごい良かった
平和とかなんとか言ってるけど 結局社会は人間ひとりひとりが集まってできているので
隣のあなたをわかりたい、わかってあげたいという気持ちに帰結するの 愛…だった
それがラクスの等身大の気持ちであるということがわかるのもいいよね
ラクスは愛の人だと思います

最後のシーンファーストキスらしい?ね
機体から出て服を脱ぐ=立場も何も関係ないありのままの個の姿と思うので
めちゃ美しかった 愛の話で…
上にも買いたけどアスランとカガリとの対比も強く感じた
アスランはアニメシリーズでもうカガリとチューしてるしな ほんま猪突猛進男や…

個人的には早口オタクって感じのアルバートさんとスーパーナチュラルのノイマンさんが良かったです
ゆ