Barboncuraさん

の方へ、流れるのBarboncuraさんのレビュー・感想・評価

の方へ、流れる(2021年製作の映画)
4.4
2023.12.4 シモキタ-エキマエ-シネマK2

アトロクを聞いていたら、「の方へ、流れる」の名前が。もうやってるんじゃん!と思い、映画館を探したらK2で、しかも宇多丸さんと監督のトーク付とは縁があるなと思い即購入。楽しく鑑賞。
前作「ふたつのシルエット」が記憶の映像化だとしたら、「の方へ、流れる」は(相手への)想像の映像化だ。
登場人物2人が歩きながら繰り広げる、感情が抑制された会話(しかも2人は名前を名乗るシーンもない)の中で、里美は手元から見えない何かを宙に投げる。
2人と観客には、映っていないけれど、それがあるように見える(気がする)。だが本当に自分が想像したものと同じなのだろうか。2人の(恋愛の)行方は、どこに流れていくのだろうか。今年一番の台詞もふくめて誰かと話したい一本でした。
あと昔営業で回ってた清澄白河が舞台で、ただ単純に懐かしかった。