ユダヤ人問題の最終解決を議論する会議を描いた映画。
会議の様子やその前後、間の休憩に至るまで現実的。
現場のシーンは無いのに、ユダヤ人虐殺を現実と紙一重、地続きなリアルとして激しく実感した。衝撃。
会議とは言いつつも、ハイドリヒ大将率いるSSの方針を各省庁に念押しするような内容。
ショッキングな議題とは裏腹に、参加者は単なるミッションに向けた解決策を淡々と議論している様子で頭が混乱してきます。
もはや参加者の論理が正しいとまで思えてきて、何が異常なのか分からなくなる。
歴史の1ページとはいえ、軍人や官僚にとっては数多ある会議のうちの1つに過ぎなくて、まさに淡々と処理されたんだろうな。
淡々と事を進めることによってお偉いさんたちも自分たちの正当性を確認しあってたのかな〜とか、戦時は大なり小なりそんなものなのかも…とか思う。
ラストの「じゃあ方向性は固まりましたね〜細かいところは担当者レベルで話し合いましょ〜連絡先はこちらです〜」って締めが、巨大組織のお偉方の会議として真に迫っていてすんごく不気味だった。
