ご機嫌な黄色

ヒトラーのための虐殺会議のご機嫌な黄色のレビュー・感想・評価

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)
4.0
とてもスリリングな密室会話劇

まずは全国のイケオジ愛好家の諸姉に強くお薦めする、その点では星が全く足りない

会議は支度も物をいう、何処に誰を座らすか
ヴァンゼーの大邸宅に続々集まる高官ら
13人より多くて覚えられんが着席されると皆様ルックスからしてキャラが立ちまくってる親切仕様
いざ私は『バビ・ヤール』以来寝ていた乏しいユダヤ関係の知識を呼び覚まさん
総統の求める結果を出すためのコスパのよい方法とは、
シラフで腹の探り合いファイッ
あ、コニャックは飲むんだ

議事録が脚本とも言えるような再現ビデオ超豪華版会議シーンが続く
口角、眉、手、姿勢、だいたいわざとだよねそれら、黙っていても雄弁、ジャブを打つ?切り札持っておく?怖い
対立はみられても、それは些細なことに過ぎず結果を疑う者は誰もいない、
人の命はコストでのみ扱われる、怖い
途中挟まれる休憩は一層スリリング
そして一番大事なことは議事録にない立ち話で決まる、世の常
デキる人の仕事のやり方も学べる
過不足の無い名品
特に、これ以外ないと思わせるエンドロールが素晴らしい
願わくばこの作品が完全フィクションであって欲しかった

誰にでもは勧められない
寝るのはご自由だが、イビキはご遠慮ください
ご機嫌な黄色

ご機嫌な黄色