第二次大戦中のナチスドイツによるホロコースト。
その大量虐殺のための方法が話し合われたと言われる会議がヴァンゼー会議だが、この映画はまさにその舞台をまるまる描いている。
戦後のアイヒマン裁判と同じようにボクらは凄まじい悪がそこに存在していると考えるが、あるのはその時代の思想を持ち、職務に忠実な人たちが描かれているだけであり、それは観ているものに跳ね返ってくる。
じぶんたちと大きく変わらないからであり、じぶんが信じているものが後の時代から見れば大きな間違いや悪と呼ばれる可能性を孕んでいるからである。