このレビューはネタバレを含みます
原作小説を読みましたがなかなか理解が難しかったです。
一方で映画は分かりやすかったです。
ある嗜好を持つ主人公の夏月と佳道は、多様性の尊重を目指す社会であっても、言葉だけでは掬いきれないマイノリティの中のマイノリティ。
新垣結衣、稲垣吾郎、磯村勇斗、東野絢香、佐藤寛太、主要キャストはみな良かった。
高校生時代の2人も良かった。
新垣結衣の光のない目の演技がとても印象的。
部屋が水で満たされるシーン、大きな滝の映像、プールのシーン、校舎裏の水道蛇口からの水しぶき・・・光と水の見せ方が美しくて綺麗だった。
「普通に」「いなくならないから」と伝言を聞いて、ドア🚪が閉まり、うなだれる稲垣吾郎も印象的。
ただ私は家庭内の教育については吾郎さんを支持したいですが・・・散らかったおもちゃは子どもが自分で片付けて欲しいです。
「この世界で生きていくために手を組みませんか?」
「いなくならないから」
心の拠り所、結婚の意味についても考えさせられる。
広島弁も暖かい雰囲気でいい味を出している。
窓を割るシーン、コロッケの場面、回転寿司のシーンは原作にあっただろうか?
忘れてるのでもう一度📚読んで浸りたい。