あ〜ガッキー！ガッキー！ガッキー！！
とはならなかった。俺も大人になった。
稲垣吾郎がアブノーマルに塗れていく様子を見て、見る前には戻れなくなる映画だとなぜか思っていたが、全然違っていた。でもいつかそんな映画が観たい。
「普通」って難しいよね。
自分が「普通」じゃないことを自覚している部分と、そうでない部分が、誰にでもある。
自覚してる方が生きやすいと思ってたけど、そうじゃないかもしれないと思った。
人を殺してはいけないのは「普通」。
体罰がいけないのは「普通」。
学校に行くのは「普通」。
トマトが嫌いなのは「普通」。
どれもこれも、誰が決めたことなんだろうか。
そういう世の中のほうが、多くの人にとって、あるいは誰かにとって都合がいいんだろう。
「普通」に生きて楽しいのかな。
作中の稲垣吾郎は楽しいのかな。
アブノーマルに塗れて壊れていく稲垣吾郎が観たい。
ガッキーに夢中になるはずが、稲垣吾郎に夢中になっていた。恐るべし稲垣吾郎。
真面目にレビューすると、尺の長さに比して、登場人物とか要素が多すぎて、掘り下げがしきれなかった印象。
連ドラ向きだったのかも。にしては話が暗いから、まあウケないかもしれんけど。
