K14

正欲のK14のネタバレレビュー・内容・結末

正欲(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

非常に面白かった。
原作の朝井リョウを好きっていうバイアスはあると思うが、原作をまだ少ししか読めていないため、バイアスのかかり具合は少ないと思う。そのなかでかなり面白かった。新鮮に映画として楽しめたと思う。

朝井リョウの小説だなぁと心底思う。原作を読み終えてないのが悔しくてしょうがない。過去の自分を悔やむ。

新垣結衣の演技が高い評価を得ているが、確かに理解できる。かなり振れ幅が大きい役だと思うが、あまりに自然だった。
「窓辺にて」という映画での稲垣吾郎さんを非常に高く評価してるのだが、今回の稲垣吾郎も素晴らしかった。
磯村勇斗もかなり良かった。横浜で二人暮らしする磯村勇人はなんかかっこよかった。安心感があるっていうか。
諸橋大也役の佐藤寛太も憂いのある目が素晴らしかった。あんまり知らなかったけどカッコいいし素敵な俳優さんです。神戸八重子役の東野綾香さんも素敵でした。
検事事務官?役の宇野祥平さんも少ないシーンでしたが味があって良かったです。自分の中でかなり存在感がありました。

朝井リョウ原作なので、主観で広げられる世界の切り口で展開が進むため、キャラクターの思考という部分を読者が触れる。かの作品はそれが醍醐味みたいなところがあると考えており、思慮深い末に行動を起こすみたいなキャラクターが多いように感じる。
映像化する際にその部分は非常に難しいと考えているが、そこを上手く表現できていたような気がする。

帰って小説を最後まで読もうかな。小説を読んでもう一回観たいけど流石に無理かなあ。あとvaundyの主題歌も映画に合っててよかったな。
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