正欲のたぬっきーのレビュー・感想・評価

作品の中で、感情移入先がマジョリティ（特に稲垣吾郎）→マイノリティへと気づけば移動しており、自身の信ずる"普通"がこの短時間でぐらついていることに驚いた。

"多様性"と一言で表現してもその理解可能な範疇は自身の想像の域を超えることはない。その外に属する者＝マイノリティに対して、結局人間は「ありえない」という言葉を武器に否定する生き物であり、自身も寺井（稲垣吾郎）に共感したことで、その1人であることを痛感させられたのである。

自身の感覚を見つめ直すきっかけになった