正欲、性欲、生欲。
『死にがいをもとめて生きているの』という浅井リョウの本がなかなか好きだったもので、その後の著書は一通り読んだ。だからなんだという話ですが、この原作もザ浅井リョウという感じだったなという印象。大多数が求めるマイノリティへの関心を満たす、最近は彼の作品を読むとそんなふうに感じてしまう。
この時代はマイノリティに焦点を当てたがる。焦点を当てて、焚き付けて、次のターゲットを見つけては直ぐに見捨てる。マイノリティというものを消費している、そんな風に見えてしまう。ほっといてくれよ、感じてしまう。結局のところ、何も解決しないのよ。というか、全ての事象の終着地は解決でなければいけないと誰が決めたのさ。私はあなたが分からないし、あなたも私が分からない。その交わらない水平な関係を保つことの何が駄目なのだろうか。他人を受け入れることに、他人を理解することは十分条件ではないと私は思う。
全然話変わりますが、磯村くんの顔がタイプすぎる件。私が観ることを選ばなかった邦画に多く出演されており、初めてのちゃんとした出会いでしたが、自信を持って(顔)ファンですと名乗ろうと思います。
