原作は未読。
明日も生きたいと思っている人間が多数派のこの世の中は、明日生きたくないと思う人間には息苦しい。でもどこかに分かり合える人がいるはずで、その人に会うために必死でもがきながら今日も頑張って生きてみる…という感じのお話。
相手に歩み寄ったら拒絶されたり、ようやく仲間ができたと思ったら裏切られたり、一進一退。沈黙や静かなシーンが多くやや几帳な感は否めないけど、それらによって登場人物の葛藤が伝わってくる。
「毎日地球に留学してるみたいな気分なんよ。普通の人間だったら、私が傷つくようなことも楽しいと思えるんだろうな。一回でいいけん、そんな目線で歩いてみたかった」
という内容のセリフに切なくなった。
分かり合える人がそばにいる、って大切。