このレビューはネタバレを含みます
Vaundyの[呼吸のように]が主題歌だと知ってみることを決めた作品
渋谷の暖房強めな小さな映画館で、ほぼ満席なことに驚きながら観た
湿度の高い作品だったな。水に性的感情を抱く主人公がいたり、同じ水でも違う動きの水に性的感情を抱く登場人物がいたり。正欲がまさか読み上げ方のとおりに性欲だとは思わなかったから驚いた。そして人以外に性的感情を抱く人々がいることをこの作品を通じて初めて知った。
彼らが水に魅力を感じることを納得できるくらいに水が美しく描写されていることが印象的だった。
主題歌の歌詞の中に「僕の日々の中で君がまだ息を吸うなら僕は君の横でずっと息を吐いてていいかい」とあるけれど、人と結婚するとは2人で呼吸をすることの様なのだと、映画を観た後に伝わってきた。1人でいる時より、呼吸がしやすくなるのが結婚という制度であったらいいな、とも思った。