ドゥン

ウィッシュのドゥンのレビュー・感想・評価

ウィッシュ(2023年製作の映画)
4.0
 ディズニーアニメーション100周年記念作品。100年という節目に「願い」という普遍的なテーマで創られていることにまずグッとくる。第三者に願いを預けても叶うことはないし、委ねることで奪われる向上心や夢への熱望があるということがよく伝わる。夢は自分の心の底から思ってこそであるというメッセージが新年早々私を熱くさせた。
 映像としては、白雪姫の魔女やリトルマーメイドのような悪の魔法の色使いや、バンビに出てきそうな動物たちなど、観る人が観れば沢山のオマージュに感動できるんだろうなという遊び心が散りばめられていた。
 吹き替え版で観たが、生田さんの声が「THE 生田さん!」という感じで、ラプンツェルのしょこたんのように、「キャラクターの背景に声優がいない」あの感じは出せていなかったが、これはこれでよかったんではないかなと思う。かまいたちの濱家さんもYouTubeで言っていたが、乃木坂46を卒業してからソロで紅白に出るということ自体難しく、そんな中、2年連続で紅白に出場して、昔からの夢であったディズニー声優をオーディションで勝ち取り、歌っている曲が「ウィッシュ~この願い~」で「あきらめることはない!」と歌っているのだからそれだけで十分ドラマチックである。作品とはあまり関係ない部分かもしれないが、ディズニーという媒体自体、多くの人の夢や希望、願いをかなえてきたものなので多少そういうドラマが作品の内外にあって、それ含めて感動するというのもいいのかなと思う。
 映画のパワーと懸ける思い、そして願いというメッセージが合わさって非常にいい作品になっていたと思います。まだまだ夢を見させてもらいます、ディズニーさん。
 
 追記:吹き替え後に、本家のウィッシュを聞いたがこれもまた素晴らしい。アリアナ・デボーズの歌声も是非聞いてほしいなと思いました
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