この映画の評価の低さが理解できない。ブレードランナーやグランドブダペストホテル、アメリ、パンズ・ラビリンスが好きな私からすると最高の世界観映画だった。
完全なる電脳世界を構築した父親が、自分のコピー3名と仲を違い、現実世界へ帰ってこられなくなった。それを息子が助けに行くという物語。
砕けると宝石のようにくずれるビームズな映像と臨場感あふれる音楽。デジタルワールドの無機質感、リアルに侵攻しようとするプログラムたちだがその世界の狭さに捉えられているむなしさが見事だと思う。
見終わった後の何とも言えない切なさは、映画に明確な答えがないからだろう。
父親との最後のシーンはあれでいいだろうと納得できた。映像もかっこいいし。
久々に観てやっぱりいいなと再認識した。