新年一発目でこれは堪えた
オリジナルは未見、各賞レースを席巻したネトフリ史上最高作の呼び声高い本作から本年はスタート。
最前線に任務にあたる状況下、救いようの無い凄惨な争いに仲間がまた一人と死んでいく。政治に巻き込まれ死ぬ必要の無い若者の命が消えていく様相は見るに堪えないし、全てを失った者に戦争の勝敗など何の価値があるのだろう。原作とは少し違い、本作はヒューマニズム的な感傷は抑えながら、戦線のリアリティーに徹した作品だ。
近代社会が直面した破壊行為、大量殺戮を人類が自らの手によって存亡の危機に晒した愚かな争いを描いた徹底したリアリズム映画、ある種の記録映画とも言える。