No rest for the wicked.
It's the same every day.
卑怯な大人の嘘を信じるな。
もう、それに尽きると思う。
祖国の為に英雄になれと、送り出された若者達は、自分が何の為に死ぬのか分からないまま命令に従い死んでいった。
4年間で300万人。1日二千人以上の人間が、西部戦線のあの塹壕で無意味に死に続けたのだ。
主人公のパウロは17歳。
同じ大学から来た友達が、呆気なく殺される前に言った「ぼく家に帰らなきゃ」という子供に戻った台詞が辛すぎた。
ただ、1930年オリジナルのラストはまさに西部戦線All Quietじゃないだろうだったが、Netflixバージョンはより悲劇的なクライマックスにする為に11月11日をラストにもってくるので、タイトルが若干ズレてる気がした。
個人的にはオリジナルのラスト方が絶対によかった。
さらに言えばオリジナルでは一度故郷に帰ってくることで、戦争に行く者と行かなかった者の対比がより浮き彫りになっていたが、本作はそのシーンがなく、そこも残念だった。
が、それを差引いても今世界の若者に見せたい作品だ。
騙されるな。人を殺したり、自分の命を差し出さなければならないら大義名分など、この世にはない筈だ。
2024-93