トールキン

フェイブルマンズのトールキンのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.8
まず、好きな方、ごめんなさい。面白くなかったわけではないけどめちゃくちゃ期待し過ぎたせいなのかそこまでハマらなかった。評価高い作品にこんな風に感じてしまう自分が何故か悔しいしちょっとモヤっとなってしまう。
それでも冒頭の掴みは良かった。おそらくスピルバーグ監督自身のあの作品と関連づけているんだろうなあと瞬時に思った。

思ってたより家族テーマの要素が強くて感情揺さぶられた。和気あいあいの家族団らん、ホームビデオを見てるかのような温かさにほっこり、たまにクスリと笑わせてくれるような描写も良い。母親役のミシェル・ウィリアムズが良くも悪くも存在感が際立っていた。何度心の中で、そりゃないだろうって突っ込んだことか。
親としての子どもへの愛情、そして子どもから見た親の尊厳など複雑に絡んだ描写も色々あった。

そして、ラストの終わり方がとても良かった。と、同時にここで終わってしまうのか、とちょっと残念な気持ちにもなる。その後の彼の活躍を少しでも触れてほしかったかな。後に後世に残る数々の名作を生み出していき世界中に名が知れ渡り影響を与えていく。夢やロマンを感じずにはいられない。最終的に言えるのは、映画って本当に素晴らしいってこと。
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