A8

フェイブルマンズのA8のレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
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フェイブルマン少年が映画に出会い、映画に夢中になり、映画という夢を抱き、映画に生き始めたそのときまでを描いたスピルバーグの自伝的作品だった。
夢というものを一度は持ったことがあるだろう、、そして今現在夢を抱いている人も多くいるだろう。
夢とははどんなにずはらしくかけがえのない存在であり、いわば自分自身のアイデンティティであるのだろうと感じる作品であった。
しかし、夢はただただ素晴らしいと手放しに言ってはいなかった。夢を生きる、映画で生きる上で責任や犠牲は多くある。そして相当な覚悟がいるに違いない、、また映画という作品を生み出す影響力、編集やカットそういったマジックの素晴らしさとともに人生をも左右させる怖さや責任をも描かれていた。それを含めての映画だよと、、だが映画は素晴らしいと教えてくれたような気がした。
夢を持っていることがどんなに美しく、素晴らしく幸せなことか、、夢を生きる肯定を優しくそっと教えてくれる作品である。
そしてフェイブルマンいや、スピルバーグはいまも夢を生きているのだろうと。
ポールダノ、ウィリアムミシェルはもちろんフェイブルマン少年を演じたガブリエルラベルのリアルに夢を生きている感じか強く感じ、この作品をさらに美しいものにした。
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