スピルバーグの過去作を振り返りたくなる
サミーは幼き頃からフィルムで映像を撮ることに大きな興味を抱きます。
しかし自分の好きなフィルムで現実を知ってしまったサミー。
その後も両親の離婚やユダヤへの差別を経験し、映画監督になるまでの苦悩を描きます。
「出来事には意味がある」
ミッツィが口にする台詞ですが、これは言い訳にすぎない言葉なのですかね。自分の道を行けない彼女は来てしまった出来事に対して、この言葉を自分自身にかけて安堵する。
サミーも母と似て知りたくもない現実を見て以来、恐れや不安を抱えてしまう。
ですが不安や恐れを克服し心のままに生きるということを覚え、最後につながる。
現実は思い通りにいかない。
しかし思いのままに生きる。いじめられていたのにも関わらず、被写体として顔が整っているヤンチャ君を撮ってしまうのは映画人としての表れ。とても良かった。
ジョンフォードのアドバイスはシンプルながらもスピルバーグに影響を与えた一言かもしれません。
アカデミー賞取って欲しかったな。
もう一度映画館で見ようか迷ってます。
