なると

シャッター アイランドのなるとのネタバレレビュー・内容・結末

シャッター アイランド(2009年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

テディはあの状況に辛いと感じるのだろうか。

ネタバレになるので、多くは言えないが事前に聞いていた「ラストがすごい」。その通りだと思います。

スコセッシは「妄想」する人を映画で取り上げることがあるようです。『キングオブコメディ』も妄想と現実が混在してしまう主人公でしたし、『タクシードライバー』もそうでしょう。
妄想は現実の辛さを和らげてくれる時もありますし、一方で空想のような現実とは離れた期待や希望に満ち愉しさを与えてくれるシーンもある。この映画では前者が近いかと。この世には妄想が引き起こす良い点、悪い点が多くあるように思える。
でも確実になぜスコセッシがこのような妄想に取り憑かれた人を描くのかは分からない。彼の思いを聞きたい。

また印象的なのは、ストーリーだけでなく音楽・ロケーションも見事でした。音楽はシーンにあったスリリングな気持ちにさせるもので、余計に怖かった。ロケーションも閉じられてる島とは思えない美しい場所。

ただこの映画、スコセッシにしてはより商業映画に近い面はある気もする。
そのような映画においても、個性はでてたのは彼を好きになる点。
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