悲しい映画
幼い「フェイブルマン」は、初めての映画館で、その迫力に度肝を抜かれる。その後その映画の真似事からはじまり、みるみる子供ながらに大人顔負けの工夫で回りを巻き込んでいく。それを取り巻く両親や大人たち、仲間たちと共に成長する。
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泣く子も黙る、ご存じスティーブン・スピルバーグ巨匠の自伝的映画。
スピルバーグのこれまでの偉業は、私にとっても大きい影響を受けたし、スピルバーグの映画に影響を受けた映画にも私は影響を受けている。
きっと、私が映画好きになった大きい要因であることは間違いない。
ありがとうスピルバーグ。
もしも、あなたが居なかったら、あの映画も、そしてあの映画もなかったのだと想像すると、、、あり得ない。あり得ないです。ほんとうに、ほんとうにありがとうスピルバーグ。
そして、この映画で描かれるスピルバーグにインスピレーションを与え続けた両親やみなさんにもありがとう。
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でも私が観たかったのは、スピルバーグそのもののそれではなく、スピルバーグの脳みそ全開のクリエイティブなアウトプットです。さすがのスピルバーグも歳を取ってしまったのか、そもそも私が勘違いしてたのか。私にとってはちょっと悲しい映画になりました。
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それにしても150分を超える映画。切れなかったんだなぁ。全部大事だったんだな。そう思うと、スピルバーグが本当に撮りたかったものが撮れたのであれば、それはそれでよかったと思う。でも、数々の映画賞がこの作品を推すようであれば、それは映画の衰退である。と思う。(すべての出来事には理由がある)
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