C級スリラー(ホラー)をレビューする、Scavengerシリーズ第16界。原題「A Deadly Abduction」読んで字の如しですが、相変わらずFilmarksのあらすじがお喋りが過ぎてプロットの大半を知った上で観るスリラーとは如何なモノか?。AmazonPrimeVideoで0円鑑賞。
原題はTVタイトル。鑑賞済の方は信じられないだろうが劇場公開のタイトル「Recipe for Abduction」かなり意味合いが変わる。しかもアメリカの配信版は「My Daughter's Deadly Date」原題とは全く別モノ。しかも上映時間も微妙に異なる。
日本はTVムービー版、製作したCartel Picturesから私のレビューで何度も登場するカナダのReel One Entertainmentが買い付け、北米9000万世帯が視聴するペーパービュー局「Lifetime」仕様。故に有閑マダム(古っ!(笑)御用達の何時ものReel Oneとは一味違うテイスト。例に依って本作も白人女性が主人公。Laurie Fortier 48歳は劇場作品にも出演、デビュー作「逢いたくて」Michelle Pfeiffer、Claire Danes共演歴も。娘役Tu Morrowトゥ・モロー、コレは覚えやすい(笑)。
邦題「SNS中毒」タイトル詐欺では無いだけでもめっけモノ。SNSの「沼」中毒者の為体をきちんと描く。Z世代は親と一緒に食事中でもスマホを手放さないと聞いたが、トゥ・モロー(見た目はアレでも設定は高校生)片時もスマホから目を離さない、家族や恋人の前でも画面に全集中、人との会話は生返事ばかり。東京のラーメン店ではスマホを見乍ら食べただけで出禁にする店も有るらしいが、Z世代側の意見も聞いて見たい。
不快指数の高めのトゥ・モローは、ジャケ写の通りルックスは悪くないが、設定がアホ過ぎて、監督も脚本家も「お前誰だよ?」面子、同情の余地も無く感情移入を妨げる。よく考えれば10'sに対する母親の教育が仕事優先で招いた悲劇、自業自得とも言え、ロクデナシの男に引っ掛かるのは良くないと、TVムービーにしては良い意味で説教臭いのは、警鐘を鳴らす意味でも正しいスタンスに思える。
例に依ってReel Oneがお茶の間用に出血とかヴァイオレンスをカットしたので、逆を言えばホラーが苦手な方でもサクッと観れる。その代わり劇場作品らしく、劇伴がガンガン流れるヤル気MAX、映像より音楽の主張が強いので、煩く感じるかも。TVムービーや監督の自主製作は予算が無く、劇伴ナッシングも多いので、賑やかで良いじゃん(笑)。
一点気に為ったのは親子関係。私は国土交通省に勤める弟の2人兄弟。姉妹が居ないので奇異に映るが、母と娘の距離感は本作の様に親子、と言うより友達に近いのか?。Z世代の娘と母が何だか共存関係にも映るが、私の価値観では軽く寒気がした。
一日6時間以上はスマホ依存で病気。心当たりのある方で、お暇なら暇潰しに為るかも。