このレビューはネタバレを含みます
大前提として、撮影するという行為そのものが愛ある行動だから、ビデオテープは勿論なんだけどプールの中でお互いを撮り合いっこしてるシーンがあまりに愛しくて泣きそうになった。
今までで一番の休暇だよ!みたいなことを言っていたのに、一生忘れられない仄暗い記憶になっているのが本当に苦しい。
最後と分かっていたら言いたい言葉が沢山あったと思うけれど、言えなかったことが一生辛いよな、呪いに近い。
ソフィは父に愛されていたことを自覚していて、自分も父のことを愛している。
多感な時期をこれ以上ないくらい健全な親子関係で突き進めていたのに、こんな結末、11歳の少女にはあまりに重すぎやしないか…
でも人生はこうだよね、大人にならないと分からないことなんて山程あるし、たらればの後悔は消えない。
31歳で父の道は途絶えたけど、ソフィは同じ年になってもちゃんと生きているし 傍に新しい命を授かっている。
大きな影であることには変わりないけれど、彼女はしっかり生きていく選択をしたんだと受け取りました。
ソフィの子が11歳になった時何を思うんだろうか。
終始切なく、不穏な映画でした。
関係ないけど、エンドロールで2本音楽が流れるうち、1本目の音楽?楽器?音?が波っぽかったので心地よかったです。